「わかったつもり 読解力がない本当の原因」(西林克彦/光文社新書)
とっても面白かったと思います(・∀・)イイ!! 何か文章を読んだとき、簡単な文章なら一読しただけでわかります。 でも、それはどのレベルでの「わかった」状態なのでしょうか? 文章を読んでわかったというとき、そのわかった深さには段階があって、 同じ文章を読み直してもっと深くわかるという状態があったとすると、 その時点から見れば、はじめのわかった状態っていうのは 浅いレベルでのわかった状態である。 そして、その状態というのは「わかった」状態というより「わかったつもり」の状態である。 と言う事を題材とし、 まず、わかったつもりとはどうゆう状態なのか?を 小学生の国語の教科書に載ってるような文章を例題として、 具体的にわかりやすく解説しています。 認知心理学の分野での話もからめて書かれていて、内容も非常に興味深いものでした。 これを読むことで、文章の構造がどうなっていて、 わかった状態(実際はわかったつもりの状態)というのがどうゆうもので、 どうしてそうゆうことが起きるのか? そして、その状態からよりわかった状態へ移行するにはどうしたらいいか? などということがわかりました。(これもわかったつもりの状態かもしれないが…) さすが、こういう本を書いているだけあって、 内容が非常にわかりやすかったです。 一読したあと、文章を読み解く能力が1ランクアップしたような気がしました。 なんかとてもためになったような気がします。 学生の頃、国語の授業にさいなまれていた人には特にお勧めかもしれません。
by kazumi_phys
| 2006-09-02 22:04
| 読書感想文
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